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iPhone で Classic Negative:Fujifilm 風のレシピ

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iPhone でも、それに合わせて作られたフィルムを出発点に調整すれば Classic Negative 風に撮れます。Classic Negative は Fujifilm の硬いコントラストの一般向けネガ風シミュレーション。青緑寄りの緑、深い赤、暖かなハイライトが特徴です。その仕組みと、独自の解釈で作った Chobial Negative をベースにする2つのオリジナルレシピを紹介します。

ぼけた公園と赤い輪の彫刻を背景にした白いハイビスカス
iPhone の ProRAW を Chobial Negative で現像し軽く編集。青緑寄りの緑、深い赤、暖かなハイライト。

Classic Negative とは

Fujifilm は2019年、X-Pro3 とともに Classic Negative(メニューでは Classic Neg.)を発表しました(PetaPixel)。 X-Pro3 の開発話では、モデルは一般向けカラーネガの Superiaと説明しています。2つの Pro Neg. は穏やかな階調が狙い。Classic Neg. は光が平坦でも奥行きを出すため「やや高いコントラスト」に調整されています。

開発方法も紹介されています。色ごとにコントラストを決め、一定の明るさ以下では一部の色を抑えることで、少しベールがかかりながら色の分離は強い描写になります。Superia らしさのために調整したのは緑、青、肌色。写真で見える特徴は次のとおりです。

更新や新機種で対応が広がり、今では X100VI の フィルムシミュレーションメニュー で Classic Chrome や Nostalgic Neg. と並びます。公開される Fujifilm レシピにも多く使われ、同じルックをスマートフォンに求める人がいる理由です。

Classic Negative と Classic Chrome

よく比較されますが、性格は違います。Classic Chrome は控えめなドキュメンタリー調。低めの彩度、引き締まった影、シアン寄りの空で、灰色の街や報道写真に合います。Classic Negative はもっと歯切れがよく、コントラストは硬く、赤は深く、ハイライトは暖かい。雑誌の1ページより、ラボでプリントしたスナップの感触です。ざっくり言えば Chrome は被写体を、Negative は瞬間を引き立てます。Chobial では Chobial Chrome と Chobial Negative が対応します。全写真が RAW ネガとして残るので、撮る前に決める必要はありません。同じ写真を両方で現像して好きなほうを残せます。

Chobial Negative で現像した湖畔の赤い輪の彫刻
Chobial Negative
同じ写真を Chobial Chrome で現像
Chobial Chrome。同じ RAW を再現像。

フィルターだけでは難しい理由

Classic Negative は単なる色かぶりではありません。色と明るさでコントラストが変わり、明るい緑と暗い緑は別々に動きます。暖色にして黒をつぶすだけでは届きません。処理済み HEIF のフィルターは iPhone のトーンマッピングのあとにかかります。Chobial Negative は、同じ RAF をニュートラルとシミュレーションで現像した Fujifilm カメラ自身の結果のペアを、CIELAB で色ごとに測って導いたため、より近づけます。目で描いたフィルターではありません。HDR の見た目を焼き込む前の RAW に適用します(詳しくは iPhone の写真が絵画のように見える理由)。

それでも Fujifilm の描写そのものではなく、特定カメラの JPEG と画素単位で一致はしません。以下のレシピは2つの方向に調整します。

Chobial での手順

  1. カメラのフィルムを長押しして フィルム を開き、 + › 新規フィルムをタップ。 ベース で Chobial Negativeを選びます。標準フィルム自体は編集できませんが、それから作った新規フィルムは編集できます。 フィルム作りのチュートリアルもご覧ください。
  2. 名前とカセットのコードを付け、以下のどちらかの設定を入力します。
  3. 保存してカメラに装填し、撮影します。フィルムはファインダーにライブ表示され、長押しするとフィルムなしの景色が見えます。
  4. 露出を EXP で1/3~2/3段明るめにします。Fujifilm は Superia らしい色は少し露出オーバーで最もよく出るとしています。
  5. 合わない写真はエディタのフィルムツールで開き、別のレシピで 再現像 できます。RAW は残ります。

両方とも出発点です。Chobial Negative がすでにルックを持つので、変更は控えめです。

レシピ:Corner Store

日中の街角向け。暖かな日差し、濃い影、暗い赤。ベースは Chobial Negative。 フィルム › + › 新規フィルム › ベース。 Chobial Negative は Pro フィルムなので、これを元にしたフィルムで写真を保存するには Chobial Proが必要です。

コントロール設定
現像 › 色温度+200K
トーン › コントラスト+0.05
トーン › ハイライト−0.10
トーン › ハイライトロールオフ25%
カラーミキサー › レッド › 輝度−0.10
カラーミキサー › イエロー › 彩度−0.10
スプリットトーン › ハイライトの色相/量40° / 8%
エフェクト › 粒状感35mm ISO 400 フィルム(45% / 1.0)
エフェクト › 周辺減光+0.10

晴天では +1/3 EV で撮ります。ロールオフが明るい壁や空の急な白飛びを抑え、控えめなハイライトの調色が、全体をオレンジにせずプリントらしい暖かさを加えます。

レシピ:Low Cloud

曇天向け。やや冷たく柔らかく、緑はさらに青緑がかったグレーへ。ベースは Chobial Negative。

コントロール設定
現像 › 色温度−400K
現像 › 色かぶり補正−3
トーン › シャドウ+0.10
トーン › フェード8%
カラー › 彩度−0.15
カラーミキサー › グリーン › 彩度−0.20
カラーミキサー › アクア › 輝度−0.10
スプリットトーン › シャドウの色相/量200° / 10%
エフェクト › 粒状感35mm ISO 400 フィルム、量を55%に

+2/3 EV で撮ります。Fujifilm によれば平坦な光こそ Classic Neg. の強めのコントラストが役立つ場面。このレシピはそのコントラストを保ち、暗いコートや出入り口がつぶれない程度に影を持ち上げます。

ルックを生かすコツ

ほかの Fujifilm 設定を iPhone の操作に置き換える方法は、 iPhone で Fujifilm レシピへ。X100VI の操作感も求めるなら、 X100VI の代わりを考える記事をご覧ください。

Fujifilm、Classic Negative、Classic Chrome、Superia、X100VI は FUJIFILM Corporation の商標です。Chobial は Fujifilm と提携していません。

よくある質問

iPhone 用の Classic Negative フィルターはありますか?

Fujifilm 純正はありません。着想を得たアプリはいくつかあり、Pearla には Classic Neg. 風のプロファイル、Chobial には独自の解釈で作った標準フィルム Chobial Negative があり、ライブで撮影・調整できます。

Classic Negative の元のフィルムは?

Fujifilm によれば一般向けカラーネガ Superia がモデルで、Pro Neg. より少しコントラストを高めています。

どの Fujifilm カメラに Classic Negative がありますか?

2019年の X-Pro3 で登場し、ファームウェア更新や後続モデルで X シリーズ、GFX に広がりました。X100VI にもあります。

Classic Negative は明るめに撮るべきですか?

少し明るめが合うことは多いです。Fujifilm の開発話でも、Superia らしい緑、青、肌色は少し露出オーバーにするとよく出るとしています。+1/3~+2/3 EV を試してください。