露出とは何か:光、シャッタースピード、ISO
写真はすべて、光の記録です。露出とは、カメラがその光をどれだけ集めるかのことで、写真が暗すぎるか、明るすぎるか、ちょうどいいかを決めます。このレッスンのほかの内容は、すべてこの上に積み重なっています。
考え方
カメラのセンサーは、何百万もの小さな光のバケツが並んだものです。シャッターが開いている間、光がその中に注ぎ込みます。光が多ければバケツが満ちて、写真は明るくなります。少なすぎると、写真は暗く濁ります。多すぎるとバケツがあふれ、明るい部分がディテールのない平らな白になってしまいます。
カメラには、写真の明るさを決める方法が3つあります。
- 絞り:レンズの開口部の大きさ。大きなカメラでは変えられます。iPhone ではレンズごとに絞りが固定されていて、変えられません。
- シャッタースピード:センサーが光を集める時間。ほんの一瞬から、約1秒まで。
- ISO:センサーの信号をあとからどれだけ増幅するか。ISO を上げると同じ光でも写真が明るくなりますが、そのぶんノイズが増えます。
つまり iPhone では、露出は自分で設定できる2つ、シャッタースピードと ISO のバランスで決まります。
段:光の単位
写真家は光を段で測ります。1段とは、2倍または半分のことです。1/250 秒から 1/125 秒にすると、シャッターが2倍長く開きます。光が1段増えるということです。ISO 100 から ISO 200 にすると増幅が2倍になり、1段明るくなります。
どちらも段で数えるので、片方をもう片方と交換できます。シャッターを1段速くして ISO を1段上げれば、写真の明るさは変わりません。変わるのは見た目です。動きのブレが減り、ノイズが少し増えます。この交換こそが、露出の核心です。
露出計
カメラは、どれだけの光が必要かをどうやって知るのでしょうか。露出計があるのです。露出計は場面を測り、平均的な場面が暗くも明るくもない中間の明るさになる設定を選びます。たいていはこれでうまくいきます。ただし、平均的でない場面にはだまされます。雪原は露出計が暗くするのでグレーに写り、明るい窓の前の人は暗く写ります。
だから、カメラに「もう少し明るく」「もう少し暗く」と伝えたくなることがよくあります。それが露出補正です。
Chobial では
Chobial は P(プログラム)で始まり、シャッターと ISO をカメラが選びます。それでも、方向づけはできます。
- 写真の大事な部分がある場所でファインダーをタップします。オレンジの枠が、カメラがピントと露出を合わせた位置を示します。
- 右側に露出のダイヤルが現れます。上にドラッグすると明るく、下にドラッグすると暗くなります。1ステップは 1/3 段で、どちらの方向にも3段まで動かせます。
- ダイヤルの リセット をタップすると、ゼロに戻ります。
自分で設定したいときは、コントロールを開いて モード をタップします。
| モード | 自分で設定 | Chobial が設定 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| P | 露出補正 | シャッターと ISO | ほとんどの場合 |
| S | シャッタースピード | ISO | 動きが大事なとき:止めるか、ぶらすか |
| ISO | ISO | シャッタースピード | いちばんきれいなファイルがほしいとき |
| M | 両方 | なし | 光が安定していて、すべてを自分で決めたいとき |
上部の表示には、カメラがいま使っている ISO、シャッタースピード、レンズの絞りが出ます。自分で設定した値はオレンジで表示されます。
手で露出のバランスを取る
- 安定した光の中で、動かないものにカメラを向けます。P のまま、表示部の ISO とシャッタースピードを覚えておきます。
- モード をタップして M を選びます。シャッター と ISO を同じ数値に設定します。M では表示部の下に露出メーターが出て、ほぼ中央を指すはずです。
- シャッターを1ステップ速くします。メーターが1段暗い方へ動き、ファインダーも暗くなります。
- 今度は ISO を1ステップ上げます。メーターが中央に戻ります。明るさは同じで、設定だけが違います。
- 両方の写真を撮って、ライブラリで比べます。それぞれ ⓘ をタップすると設定が見られます。
次は、2つの操作のうちのひとつめ、シャッタースピードです。
よくある質問
Chobial で絞りを変えられないのはなぜですか?
iPhone のレンズはどれも絞りが固定されているので、変えるものがないのです。Chobial は表示部に絞り値(たとえば ƒ1.8)を出しますが、iPhone の露出はシャッタースピードと ISO で決まります。
「段」とは何ですか?
光が2倍または半分になることです。1段明るいとは光が2倍、1段暗いとは半分ということです。シャッタースピードと ISO の値は段ごとに並んでいるので、片方の1ステップをもう片方の1ステップと交換できます。
正しい露出というものはありますか?
妥当な出発点はあります。それが露出計の目指すところで、平均的な場面を中間の明るさに写すことです。でも正しい露出とは、撮りたい写真になる露出のことです。暗く雰囲気のある夜の街は、暗く見えてかまいません。