ピント:正しいものをシャープに写す
ピントは、見る人の視線がどこに向かうかを決めます。目がぼやけて耳がシャープなら、光がどれほどよくても、写真はどこかおかしく感じられます。このレッスンでは、シャープな部分を狙ったところに置く方法を学びます。
考え方
レンズは一度にひとつの距離にしかピントを合わせられません。その距離にあるものはシャープに写り、それより手前や奥のものは少しずつぼやけていきます。十分にシャープに見える範囲を被写界深度といいます。
被写界深度は3つのことで決まります。
- どれだけ近いか。被写体が近いほど、シャープな範囲は薄くなります。手のひらひとつぶんの距離から撮った花は背景が色に溶け込み、山並みは手前から奥までシャープに写ります。
- レンズの焦点距離。同じフレーミングなら、望遠のレンズ(2×、5×)のほうが広角(0.5×)よりシャープな範囲が薄くなります。
- 絞りとセンサーの大きさ。絞りの明るい大きなカメラは、とても浅いピントになります。iPhone のセンサーは小さいのでピントが深く、だからスマートフォンの写真はほとんどどこもシャープなのです。
つまり iPhone で背景をやわらかくするには、近づいて、被写体の後ろに距離をとることです。
どこにピントを合わせるか
- 人や動物:手前の目。誰もが最初に見るところです。
- クローズアップ:花の中心や水滴など、物語を伝える部分。シャープな範囲はほんの数ミリしかないかもしれません。
- 風景:遠くの地平線ではなく、場面の奥行きの3分の1あたり。そうすれば手前もシャープに保てます。
Chobial では
タップするか、追いかける
- シャープにしたいものの上でファインダーをタップします。オレンジの枠が、カメラがピントと露出を合わせた位置を示します。
- カメラが人物やペットを見つけると、細い白い角が表示されます。角の内側をタップすると緑に変わり、ピントと露出が動く被写体を追いかけるようになります。別の場所をタップすると追尾をやめます。
手でピントを合わせる
オートフォーカスは、ガラス越し、暗い場所、コントラストの低い被写体、ごく近い距離が苦手です。そんなときは自分で合わせましょう。
- コントロールを開いて フォーカス をタップします。
- ダイヤルを 近 と ∞(無限遠)の間でドラッグします。
- ルーペがピントを合わせている部分を拡大し、フォーカスピーキングがシャープな輪郭を赤で縁取ります。赤が被写体に乗るまで回します。
- オート をタップすると、ピントをカメラに任せる状態に戻ります。
瞬間のために置きピンを。自転車がある地点を通るのを待つとき、子どもがすべり台の下に着くのを待つとき。その地点に手でピントを合わせて、そのままにしておきます。被写体が来ても、ピントが迷うことはありません。シャッターを押すだけです。
シャープな範囲を動かす
- テーブルの上に、距離の違う3つのものを並べます。iPhone のすぐ近く、中ほど、奥にひとつずつ。
- 低い位置から手前のものに近づきます。フォーカス をタップし、ピーキングがオフならオンにして、赤が手前のものを縁取るまでダイヤルを回します。1枚撮ります。
- 赤が中ほどのもの、次に奥のものに移るまでダイヤルを回し、そのたびに撮ります。
- 1メートル下がって同じことを繰り返します。離れたほうがずっと広い範囲がシャープになることに注目してください。距離とともに被写界深度が深くなるのです。
次は構図、つまりフレームの中のどこに何を置くかです。
よくある質問
iPhone で背景をぼかすには?
被写体に近づき、背景からは離れます。被写界深度は近づくほど急に浅くなります。数歩下がって 2× 以上のレンズを使うのも効果的です。Chobial はソフトウェアでぼけを作りません。写るのは、レンズが実際に生むぼけです。
オートフォーカスがあちこちに飛ぶのはなぜですか?
何が大事かを推測しているからです。写したいものをタップするか、人物やペットの周りの白い角の内側をタップして、ピントがそれを追いかけるようにします。動かない被写体なら、マニュアルフォーカスに切り替えれば、ピントはまったく動きません。
どこまで近づいてピントを合わせられますか?
レンズによって違います。フォーカスのダイヤルを「近」まで回し、iPhone を被写体にゆっくり近づけて、ピタリとシャープになる位置を探します。その距離がレンズの限界です。多くの Pro の iPhone では、0.5× のレンズがいちばん近くまで寄れます。